「君の膵臓をたべたい」を読み終わりましたので、感想とあらすじをあなたにお伝えしますね!
ネット検索をすると「犯人は誰?」といった考察も見受けられますが、そのことについてや、映画の大ヒットから数年経った今だからこそあえて読んでほしいポイントを書きました。
Contents
この本はこんな人にオススメ!

- 映画「君の膵臓をたべたい」は観たけど、原作は読んでいない!
- 伏線をしっかり回収して、ラストでスッキリしたい!
- しっかり感動したい!
こんな人は絶対おすすめなので、ぜひ読んでください!
住野よる先生について

住野よる
大阪府在住の男性の作家さんです。
ぼくは初め、ペンネームや作品の雰囲気から女性作家だと思っていたんですが、男性でした。意外。
小説投稿webサイト「小説家になろう」に今回の「君の膵臓をたべたい」を投稿して話題になったのがきっかけで書籍化となりました。
日常の風景の中に、「ちょっとした違和感」のように散りばめられた伏線を回収していくスタイルの作品が多く、それでいて個性的な登場人物とわかりやすい描写が特徴的です。
言葉遊びの掛け合いのような会話も面白いんです。漫才みたいで。
ご本人のツイートによると、「主義主張が違っても仲良くできる」が執筆のテーマの一つのようです。
https://twitter.com/978434403435_8/status/1242526488160657409?s=21
現在、書店に並ぶ作品は6作品。
- 君の膵臓をたべたい
- また、同じ夢を見ていた
- よるのばけもの
- か「」く「」し「」ご「」と「
- 青くて痛くて脆い
- 麦本三歩の好きなもの
この本のあらすじ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていてー。
読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
引用 : 君の膵臓をたべたい 文庫裏表紙
主要な人物
僕
他人と関わることを避けていて、クラスメイトの顔や名前もほとんど覚えていません。本を読んで過ごすことが多く、図書委員でもあります。名前はラストまで明かされません。
山内桜良
天真爛漫、明朗快活といった言葉が似合うクラスでも男女問わず人気者の女子。膵臓の病気のことは家族以外には知らしておらず、あと一年ほどで死んでしまうことについて悲観的な感情を一切表に出しません。
恭子
桜良の親友で、僕とも同じクラス。僕が桜良と交流をすることを良く思っておらず、鋭い眼差しを向けます。
タカヒロ
学級委員長で、桜良の元彼。表向きは優等生の表情で僕に接していますが、その裏では桜良への執着から敵意を持っています。
ガムをすすめる彼
クラスで唯一僕に話しかけてくるクラスメイト。わざとなのか、天然なのか、桜良との仲が噂になっていることや、上履きが捨てられていることを教えてくれるいいやつ。会話の後に「ガムいる?」が常套句。作中に名前が登場しません。
感想

2017年に映画化されていて、当時大ヒットでしたね! 日本に「君の膵臓をたべたい」ってタイトルを知らない人っていないんじゃないですか? ていうくらい。
ぼくは当時、小説なんて全く読まない絶賛今時の若者街道爆進中男子だったので、映画だけしか見ていませんでした。
小説を読むようになって、原作も読んでみようと思って手に取りました。
ストーリーを知っているのに楽しめるのかと一瞥の不安も抱きながら。
桜良の死因についてはいまさらなんでネタバレしちゃいますが、余生を全うせずに通り魔に刺されて死んでしまうところがこの作品の一番のびっくりポイントだと思うんです。
はたしてそれを知っているのに楽しめるのやら……。
1ページ目 プロローグ
ペラッ……
えっ、ここから始まるの!?
【第1章】
ペラッ……
あっ、こう進んでいくんだ。 ふーん……。
【中盤】
映画では、「地味なクラスメイトくん」って呼んでたけど、原作は違うんだ。
ほんとは名前を呼んでいて、【地味なクラスメイト】で伏字にしてあるのね……。
絶対なんか意味あるな……。(したり顔で付箋をペタリ)
【ラスト】
えぇー‼︎ 全然映画と違うやん! この「君」って呼ぶ理由、全然意味違うくないっ!?解釈の違い!? 脚本家のミスリード!?
てな訳で、正直びっくりして終わりました。
大筋は同じでも、微妙に違うところがあって、特に結末は映画とかなり違う印象で終わります!
ぼくは、映画よりも原作の方が好きでした。 住野よる先生、今まで読んでいなくてごめんなさい。
通り魔は誰かの考察
ネット検索をすると、通り魔の犯人は桜良の元彼タカヒロではないかとの考察もあります。
ぼくはこれは違うと思いますし、他の登場人物の誰でもなく、通り魔は単に通り魔だと思います。
通り魔犯人が誰かというエピソードは、ストーリーの本筋と関係ない要素になってしまいますからね。
映画と原作の違うところ
今回、この「君の膵臓をたべたい」をあなたにオススメしたい一番の理由がココなんです!
- 名前についての仕掛け
- 映画ではカットされたエピソード
- 映画にあって、原作にないシーン
- 結末の違いはどうか?
など、いくつかありますので、あなたも探してみてください!
こんな読み方も、ちょっとゲームみたいで面白いですよ!
心に響いた名言

「君の膵臓をたべたい」の名言を一つ。
確か映画にもあったセリフだったと思います。
桜良「生きるってのはね」
僕 「…………」
桜良「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」
引用 : 君の膵臓をたべたい 作中の会話
まとめ

映画が大ヒットした作品なので、今からあえて読もうとすることってあまりないと思います。
でも、「君の膵臓をたべたい」は文章だからこそできる仕掛けがされていたり、文学作品としての完成度が高い作品だと思うので、まだ原作を読んだことがないあなたにぜひ読んでほしい作品です!
執筆者

前田ヒロシ
大阪府出身。追手門学院大学文学部卒。webライター。自身の悩みを解決するために哲学、心理学の本を読むうちに、得た知識を使って、夢や希望を持って働く人に貢献したい! と思うようになり、副業としてブログサイト「Interview with Dreamer」を開設。飲食店のブログページ運営のサポート業も手掛ける。趣味は、読書、映画、アニメ、ぬか漬け。