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2020年本屋大賞ノミネート作品の一つ「店長がバカすぎて」感想とあらすじとお伝えします。

書店を舞台にしたコメディー調の作風で、とっても読みやすいですよ!

途中、ネタバレになってしまう箇所もあるので、注意して呼んでください!

2020年本屋大賞ノミネート作品

すこし前から、書店に行くと「2020年本屋大賞ノミネート作品」のコーナーとされた書棚が、店内の一際目立つ位置に据えられていますね。

SNSや、ネットでも多くの情報が飛び交っており、この時期にはやはり手にとってみたくなっちゃいますよね?

「店長がバカすぎて」はそんなノミネート作品の一つ。

「本屋さんで働く」または、「書店を開く」といった憧れは、本が好きなら一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか?

僕も本屋さんで働きたいと思ったことがあるので、書店を舞台にしたストーリーには惹かれがちです。

そんな思いが頭によぎって、数あるノミネート作品の中から、まずは「店長がバカすぎて」を読むことにしました。

あらすじ

武蔵野書店吉祥寺本店で働く谷原京子は、山本猛という、勇ましい名前とは裏腹に「非」敏腕店長の言動に日々イライラしながら、トラブルに遭いながらも優秀な先輩の小柳真理や後輩の磯田さん、常連客のマダムも交えて忙しい日々を送っていました。

ある日、憧れていた小柳先輩から辞めると告げられて…。

「店長がバカすぎて」の面白いところ

僕は、思わず声をあげて笑ってしまうほどコミカルな描写が多く、と思って読み進めると最終話で「そうきたか!?」と思ってしまう展開が繰り広げられ、とても読み応えのある小説でした!

「舞台となっている業界や職場がキラキラしていて、初めは冴えない主人公が徐々に輝いていく」みたいな、よくある「お仕事ドラマ」ではなくて、憧れて書店員になったはずなのに、現実にはイライラが絶えない谷原京子の心情がリアルで、それでいてコミカルに表現されています。

書店員でなくても、働く人は「そうそう!  そういうとこある!」と共感できる物語です。

この作品のもう一つの面白さ

さて、これから「店長がバカすぎて」を読んでみようかな?  と思ったあなた。

読んでいる途中、以下のことを気にしていてください。

  • 覆面作家 大西賢也とは誰か?
  • 店長 山本猛とは、本当にただのバカなのか?

本格ミステリのような巧みな伏線回収……  とまではいきませんが、最終話で明らかにされる事実があなたの予想を反するであろう展開なこともこの作品の魅力の一つです。

ぜひ、考えながら読まれることをお勧めします!

そしてここから先は、ぜひ読了後に読んでください!

店長 山本猛は本当にバカなのか?

もう読み終えましたか?

この作品について賛否あると思うのですが、僕は読み終えてからこんな考えに頭を巡らせました。

「山本猛は本当はすごい人なんじゃないか!?」

店長の行動はいつも空回りで、谷原京子も喉の奥で「ガルルル」と不快感を募らせる存在です。

物語のはじめの頃は、無駄に長い朝礼をしていたり、書店の店長にも関わらず、本や業界の知識に乏しい様子も読み取れて、たしかにとても有能そうな印象はありません。

しかし、僕の印象が変わったのは、第2話。

嫉妬や焦りといった負の感情に突き動かされるがまま、SNSなども使って、書店員に意地悪な言動をする小説家の富田暁を、山本店長がトークショーで素晴らしい演説によって諭してしまうシーンは驚きました!

この後の「それでは聞いてください。谷原京子さんで『つぐない』の感想です。どうぞ」には、声をあげて大笑いしてしまいましたが。

僕が思うに、山本店長は「実は全て知っていた…」とか「あえてピエロを演じていた…」といった、いわゆる「有能」というわけではないと思います。

彼が優れているのは「鈍感力」だと思います。

ただひたすらに、書店員という仕事を愛し、谷原京子を部下として慕い、お店の発展を願って、自分が正しいと思うことをしているんじゃないでしょうか?

これって簡単なことのようで、すごく難しいですよね。

自分が正しいと思っても、周りの意見や雰囲気、俗に「空気」と呼ばれるものの影響を受けて、自分の思っていることを偽ったり、押し殺したりしてしまうものです。

山本店長は、この「空気」を全く気にしていないんですよね。

常に自分の心からの言動をしているから、他人に何を言われても芯がブレない。

これを「バカ」というのだとすれば、愛すべき「バカ」だと思います。

まとめ

「店長がバカすぎて」は基本的にはコメディ色が強いのですが、ラストに驚きの展開が待っていて、誰にでもお勧めできる作品です。

軽いノリとユーモア溢れる言い回しが読みやすく、でも山本店長のことのような、自分なりの解釈を考える余地もあり本当に面白い小説です。

読むときは、笑い声が出ても恥ずかしくない環境でお読みください!

執筆者

前田ヒロシ

大阪府出身。追手門学院大学文学部卒。webライター。自身の悩みを解決するために哲学、心理学の本を読むうちに、得た知識を使って、夢や希望を持って働く人に貢献したい!  と思うようになり、副業としてブログサイトInterview with Dreamer」を開設。飲食店のブログページ運営のサポート業も手掛ける。趣味は、読書、映画、アニメ、ぬか漬け。

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