『村上春樹』1987年発表の『ノルウェイの森』で上下430万部を売るベストセラーを世に出し、以後『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』など、数々の名作を生み出してきた。
日本国外でも人気が高く、現代アメリカでも大きな影響力をもつ作家の一人だと言われている。2006年、民族文化へ貢献した作家に贈られるフランツ・カフカ賞を受賞し、以後ノーベル文学賞の有力候補と見なされている。
そんな『村上春樹』の最新作の情報や人物像についてご紹介いたします。
Contents
村上春樹作品の最新作のあらすじ
どこであれそれが見つかりそうな場所で (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)
最新作といえば、「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
村上春樹さん原作の短編小説が漫画化 (バンドデシネ化) されるシリーズ「HARUKI MURAKAMI 9 STORIES」の第6弾の作品となっており、2019年7月20日に発売されております。
あらすじ
“夫はそこで消えてしまったのです。煙のように——”
自宅マンションで忽然と姿を消してしまった失踪人の妻からの依頼を受け、主人公の“私”は調査をはじめた。彼はどこへ消えてしまったのか、なぜいなくなってしまったのか。マンションの階段で出会う奇妙な住人たちとの何気ない会話から事件に迫る。失踪人を捜すという行為をとおして、“私”が本当に捜しているものとは。
今回、シリーズ初の(ほぼ)モノクロ作品に挑戦し、新境地を開拓したフランス人漫画家が贈る、ハードボイルドな村上春樹の世界。人生に問いを投げかけられたような読後感。大人のためのバンドデシネです。
ランキング一覧

【村上春樹の好きな作品ランキング】
1位 『ノルウェイの森』
2位 『1Q84』
1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)
3位 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)
4位 『海辺のカフカ』
5位 『ダンス・ダンス・ダンス』
6位 『国境の南、太陽の西』
7位 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
8位 『羊をめぐる冒険』
9位 『1973年のピンボール』
10位 『アフターダーク』
作品に共通する特徴

私が感じる作品の特徴と他の読者が感じる特徴をまとめてみました。
- 平凡で親しみやすい文章(敷居の低さで心に訴えかける文章)
- 主人公に特別な特徴がないことが多く理解、共感しやすい
- 感情に訴えない文章が多い
- 言葉の表現、句読点などに工夫がある
- 文章に透明感がある
- 登場人物のコミュニケーションが浅い
- 世の中と戦わない保守的、安全な道を選ぶ主人公
ノーベル賞が取れない理由とは

ノーベル文学賞というのはその作家の作品や活動を総合して選ばれるもので1つの評価された作品に対して与えられるものではないようです。
ノーベル文学賞の選考は資格を持っている各地のペンクラブ・大学・文学者などが候補としたものの中からスウェーデン学士院が決定する。
村上春樹が受賞できない理由は、単にスウェーデン学士院の連中に嫌われてるだけか自分でいらないって言ってるか、実力なのか。。。。
今までの受賞者から、スウェーデンが起源がゆえに比較的ヨーロッパ出身の受賞が多かったり、「モラル」や「社会的地位」、「年齢」、「地域」、「国際的な理由」など、色々なことがささやかれてきたが、未だに基準など不明である。
村上春樹がノーベル文学賞に近いと注目されるようになったのもフランツ・カフカ賞を受賞した人が2年連続でノーベル文学賞を受賞しているからである。
村上春樹は、「フランツ・カフカ賞」「エルサレム賞」を受賞している。
名言

本の中で、数々の名言が出てきますが、その中でも私が好きな『IQ84』の名言をご紹介いたします。
・「君は小説家になりたいんだろう。だったら想像しろ。見たこともないものを想像するのが作家の仕事じゃないか」
・「悪い予感というのは、良い予感よりずっと高い確率で的中する。」
・「目の前に為すべき仕事があれば、それを達成するために全力を尽くさないわけにはいかない。それが私という人間なのだ。」
・「神は与え、神は奪う。あなたが与えられたことを知らずとも、神は与えたことをしっかり覚えている。彼らは何も忘れない。与えられた才能をできるだけ大事に使うことだ」
・「このまま逃げ出すわけにはいかない。いつまでも怯えた子供のように、前にあるものごとから目を背けて生きていくことはできない。真実を知ることのみが、人に正しい力を与えてくれる。それがたとえどのような真実であれ。」
・「希望があるところには必ず試練があるものだから」
・人は希望を与えられ、それを燃料とし、目的として人生を生きる。希望なしに人が生き続けることはできない。しかしそれはコイン投げと同じだ。表側が出るか 裏側が出るか、コインが落ちてくるまではわからない。そう考えると心が締めあげられる。身体中の骨という骨が軋んで悲鳴をあげるくらい強く。
好きな作品とその理由

冒頭でもご紹介しましたが『ノルウェイの森』です。
1987年発表、上下430万部を売るベストセラー、2012年12月11日には映画が公開され、松山ケンイチや菊地凛子、水原希子などがキャストを勤め、大きな反響を与えました。
あらすじ
高校時代に親友・キズキを自殺で喪ったワタナベは、新生活を始めるために東京の大学に進学。そこで、偶然キズキの恋人だった直子と再会する。お互いに大切なものを喪った者として付き合いを深めていった二人は直子の二十歳の誕生日に一夜を共にする。しかし、ワタナベの想いが深まるほど直子の喪失感は大きくなっていく。そんな折、ワタナベは大学で小動物のように瑞々しい女の子・緑と出会う。
「愛」をテーマに「深く愛すること」「強く生きること」人間の生き方を表現したストーリーとなっています。
まとめ
いかがでしたか?
村上春樹という人物がいかにすごい人なのか、作品の素晴らしさ、少しでも作品に興味を持っていただければ幸いです。
皆さんも是非、村上春樹作品をご覧になってみて下さい。