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サン=テグジュペリの「星の王子さま」のあらすじを簡単に紹介します!

そして、感想や考察ポイントを深掘りします!

児童文学として知られた名作ですが、大人の私たちが読むと、大人になって忘れていたことを思い出すような、心に響く問いかけが隠されているように思います。

ぜひ読んでいただきたい一冊です!

あらすじを簡潔に短めに紹介


星の王子さま (新潮文庫)

 

ある日、飛行士の「僕」はサハラ砂漠に不時着してしまいました。

飲み水は一週間分しかなく、故障した飛行機の修理もしなければならなず、途方にくれたまま眠りにつきます。

しかし、聞こえてきた意外な一言で目を覚まします。

「おねがい……、ヒツジの絵を描いて!」

声の主はかわいらしい少年でした。

彼は自分のいた小さな星を出て、7つの星を旅したのちに地球に来た、「星の王子様」だったのです。

彼の旅の話を聞き、「僕」は「本当に大切な物」を知ることになります。


絵本 星の王子さま

「うわばみ」の解説

蟒蛇(うわばみ)とは大蛇のことです。

この物語の最初の翻訳本、岩波少年文庫 内藤濯訳 には大蛇のことを「うわばみ」と訳されていました。

しかし、最近の翻訳では「ボア」「大蛇ボア」と訳されています。

「うわばみ」は、今ではあまり使われなくなった日本語なのですね。

名言集

 


星の王子さま – The Little Prince【講談社英語文庫】

大人になって忘れていた、「いちばんたいせつなこと」

「いちばんたいせつなものは、目に見えない」

キツネが王子様に伝えた一言です。

私はこの言葉が、心に残りました。

王子様は、自分の星で一輪のバラの世話をしていました。

バラはとてもわがままで、王子様に嫌味も言います。

王子様は、そんなバラのことを嫌になってしまい、星においてきてしまいました。

けれども、旅の途中で数々の人と出会い、地球のバラにこう言います。

「きみたちのためには死ねない。もちろんぼくのバラだって、通りすがりの人が見れば、きみたちと同じだと思うだろう。でもあのバラだけ、彼女だけが、きみたちよりもたいせつだ。ぼくが水をやったのは、あのバラだもの。ガラスのおおいかけてやったのも、あのバラだもの。ついたてで守ってやったのも、毛虫を(蝶々になるのを待つために二、三匹残した以外)やっつけてやったのも。文句を言ったり自慢したり、ときどきは黙りこんだりするのにまで、耳をかたむけてやったのも。だって彼女は、ぼくのバラだもの」

そして、キツネに言われて「いちばんたいせつなもの」に気づきます。

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

「バラ」という目に見える存在ではなく、「バラと過ごした時間」がたいせつなのです。

物語を読み進めると、バラは女性の比喩であり、恋人のことだと読めます。

恋愛関係や友人関係といった、対人関係だけでなく、仕事や使っている物なども含む大きな意味の「愛」について、いつの間にか忘れてしまっていたことを思い出さしてくれた言葉でした。

あの名曲の元ネタ?  心にグッとくるプレゼント


対訳 フランス語で読もう「星の王子さま」

「砂漠が美しいのは」 「どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね……」

「僕」と王子様が砂漠で井戸を見つけた時の、王子様の一言です。

この言葉は、最後の王子様との別れ際のとても素晴らしいプレゼントに繋がっていました。

「きみが星空を見上げると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!」

なんと純粋で清々しい表現でしょう!

大好きな人がいちご好きだったなら、自分もいちごが好きになる。

だって、その人を思い浮かべられるから……

これも大人になるにつれて、どこかに置き忘れてきてしまった感情ですね。

オリエンタルラジオの中田敦彦さんの解説によると、宮崎駿監督はこの本のファンで、「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」の歌詞に引用したそうです。

感想

 


星の王子さま (字幕版)

好きな登場人物とその理由

王子様の星のバラは、わがままを言ったり、見栄を張ったりしていましたが、王子様との別れ際に「あなたを愛してる」と告白します。

でも、「行くって決めたのなら、もう行って」と決して素直な告白ではありません。

プライドが高いので、泣くのを見られたくないからです。

なんとなく人間的で、魅力的ですね。

共感した部分

費やした時間があることで、かけがえのないものになった経験があります。

ある日、YouTubeで音楽をジャンルごとでランダムに1時間ほどにまとめられたチャンネルを聞いていました。

すると、一曲とてもすごく気に入った曲がありました。

一目ならぬ、一耳惚れです。

ジャンルは70年代から80年代の洋楽だったので、いままで全く聴いたことがありませんでした。

すぐに曲名とアーティスト名を探して、その曲が入っているアルバムを検索しました。

アルバム名がわかるとそのレコードを手に入れたくなり、ヤフオクで検索。

一枚だけ出品されていました!

すぐに入札して、落札できました。

そのあと、友人に聴いてもらって「確かにいい感じ!」と言ってもらえました。

ここまでの一連の数日間、めちゃくちゃ楽しかったです!

そして、そのジャケットがボロボロの中古品のレコードは、たいせつな宝物になっています。

前途の、キツネの言葉を読んで、そんな記憶と心の暖かさがよみがえってきました。

心に残ったシーン

王子様は地球に来るまでに、6つの星で6人の人と出会い、いずれも話が合わずにすぐに立ち去ってしまいます。

威張りたがり屋の王様、賞賛が欲しい大物気取りの男、酒びたりの男、星の数(お金)にしか興味がない実業家、ただ指示に従って仕事に明け暮れる点灯人、地理の知識以外興味がない地理学者。

この6人、私たちがつい執着してしまう、大人のよくない部分だと思いました。

  • 権威ばかりほしがる。
  • 他人の称賛ばかりほしがる。
  • お金のことばかり気にする。
  • 快楽に溺れる。
  • 自分で考えることをせず、ただ仕事に明け暮れる。
  • 知識を得るばかりで、ほかに興味を持たない。

生きていくうえで、ある程度の欲は必要ですが、人生を本当に幸せにするには、花が美しいとか、誰かと過ごす時間が楽しいとか、お金や権力、名声などではない、目に見えないものが大切だと思います。

王子様の旅は、そんなことを教えてくれました。

まとめ

 


モレスキン 手帳 日記 星の王子さま 2020年1月始まり 12ヶ月ウィークリーダイアリー ハードカバー ポケットサイズ DPP12WN2Y20-e

「星の王子さま」は、児童文学の形をとっていますが、私は哲学書であると思います。

この記事に記したことは、今の私が感じたことですが、何年か後や、感情が違う時に読むとまた別の感想になると思います。

それだけ、色々な読み方ができる本だと思います。

この本をどんな人に読んで欲しい?

最近、仕事を辞めて、転職先が決まった友人と会う機会がありましたので、私はこの本をプレゼントしました。

彼女は前の職場で、まさに「いばりたがりの王様」のような上司に悩まされていました。

次の職場では、王子様のようにそんな人の事なんて気にせず、もっとたいせつに思える事を見つけてほしかったからです。

あなたもぜひ、これから何か新しいことに挑戦する人や、人間関係で悩んでいる人が身近にいれば、この本を送ってあげて下さい。

きっと素晴らしいプレゼントになると思いますよ。

この本での気づきや学び

  • 権力、賞賛、お金などの欲はそれほど重要ではない。
  • 何かのために費やした時間がそれをかけげえないものにする。
  • たいせつな物や人を思えば、それに関連するものが愛おしく思える。

この次に読みたいこの作者の別の作品は?

今回の書評では、平成18年4月1日発行 新潮文庫 河野万里子さん訳 のものを参考にいたしました。

この巻末の「訳者あとがき」にはサン=テグジュペリの生涯と他の作品の紹介がされています。

「夜間飛行」「人間の土地」「戦う操縦士」など、サン=テグジュペリが残した作品を読みたいと思います。

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